HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

HISTRIP MAGAZINE icon HISTRIP MAGAZINE

赤穂浪士の歴史と御崎の景色が一度で楽しめる街 兵庫県赤穂

  •  

    電車に乗って、播州赤穂駅にたどり着いてまず最初に目にするのが「忠臣蔵のふるさと」の文字。街のあちらこちらに赤穂浪士に関する看板や神社などを目にします。しかし、赤穂の駅からバスに揺られて少し行くと、そこには太陽に照らされきらめいた赤穂御崎の姿が。赤穂浪士の歴史に触れ、赤穂御崎での絶景に心打たれる。1度行けば2倍も3倍も楽しめる、魅力たっぷりの赤穂について紹介します。

     

    :播州赤穂駅

     

     

     

     

    国史跡に指定されている赤穂城跡から探る、江戸時代の赤穂浪士の姿

    :国史跡にも指定されている赤穂城跡

     

    国史跡にも指定されている赤穂城跡は、近世を代表する城郭遺構(じょうかくいこう)です。元禄時代に赤穂藩主が幕府の不平等な判断により自害させられ、その敵を討つために47人の家来たち「」が自らの命を捨ててかたき討ちをする「赤穂事件」は有名な話です。そんな赤穂浪士の拠点がここ赤穂城でした。現在、本丸御殿は復元されており、本丸、二の丸、三の丸のすべての郭が残された大変貴重な城跡です。天守台から赤穂城本丸御殿を見渡せば、当時の藩主の気分になれるかもしれません。

     

     

     

    名物の塩見饅頭、赤穂浪士が眠る大石神社も 赤穂城下の魅力にせまる

    :赤穂の塩を使った塩見饅頭

     

    赤穂城のすぐそばには、赤穂名物「塩見饅頭(しおみまんじゅう)」が販売されているお店が多く並んでいます。降水量が少なく、天気に恵まれている地形を利用した塩作りが盛んであった赤穂の塩、「赤穂塩」は、元禄時代からの特産品であり、その赤穂塩を使用した「塩見饅頭」も古くから愛されてきました。塩味があんの甘さを引き立てた、しっとりした味わいの饅頭です。日にちが経つと乾燥してしまうため、しっとりさを味わうためにもぜひ現地で味わっていただきたい一品です。各店によって微妙に味が違うので、食べ比べをしてみるのも一つの楽しみとなるでしょう。

     

    赤穂浪士が眠る大石神社

     

    また、大石神社は赤穂浪士47人が祀られた神社です。嫌なことや忘れたいことを一文字にして用紙に書き、水に浮かべると、悩みが消えるように文字が消えていく「一文字流し」や、水にひたすことで運勢を見ることができる「水みくじ」など、少し変わったみくじも有名です。

     

     

     

     

    兵庫県で1番低い山である唐船山 19メートル登った先に広がる絶景

    兵庫で一番低い山、唐船山

     

    赤穂城跡から赤穂御崎に向かうと、その道中で「唐船山(からせんやま)」が現れます。その昔、唐の船が沈没し、その上に千種川の土砂が蓄積したことによってできたこの山は、頂上で足踏みをすると船の反響音がかえってくるという言い伝えがあります。やや草が生い茂った山道を抜けるとそこには瀬戸内海が!!標高19m、兵庫県では1番小さい山ではありますが、山頂から見る景色は絶景であり、小さな達成感と大きな感動を味わうことができるスポットです。

     

     

     

    「さくらぐみ」と「御崎ガラス舎」、キラキラ坂に来たらオススメの店
    本場ナポリの味が楽しめる「さくらぐみ」

     

    赤穂御崎を訪れたらぜひ訪れたいのが「さくらぐみ」。ここではイタリアのNAPORIの料理を追求したお店です。このお店を目当てくる人も多く、いつも予約でいっぱいです。事前に予約しておけば、本格的なコース料理を楽しむことができます。予約をしていない場合でも、ピッツァとワンドリンクを海の見えるテラス席で楽しんだり、テイクアウトも可能です。おすすめは、1枚のピッツァを浜辺でシェアすること。海風を感じながら食べるピッツァは絶品であり、赤穂御崎ならではの体験となるでしょう。赤穂御崎に向かう途中には「キラキラ坂」があります。

     

    素敵なガラスが並ぶ御崎ガラス舎

     

    」には、いろんなガラス製品が並んでいます。ひとつひとつ心のこもったグラスやピアスは、旅の思い出にぴったりです。また、浜辺で貝殻を拾ってきて、それを使ってアクセサリーを作るといった体験ができることも。友人やカップルでお揃いや、作りあったりするのはいかがですか。

     

     

     

    日本の夕陽百景にも選ばれた、瀬戸内海と夕陽を一望できる赤穂御崎

    恋人の聖地にも指定された一望の席

     

    日が暮れて来たら、「一望の席」がおすすめです。縁結びにご利益のある伊和都比売神社(いわつひめじんじゃ)の前にある「一望の席」は、恋人の聖地に認定されている赤穂御崎の中でも、夕陽を見るベストスポット。

     

    日本の百選にも選ばれた瀬戸内海と夕陽

     

    赤穂御崎は日本の夕陽百選にも選ばれており、夕陽の美しさはお墨付きです。ゆっくり腰かけて、二人で瀬戸内海に浮かぶ夕陽を見ていたら、若いあの頃を思い出すかもしれません。

     

    他にも紹介しきれない、隠れた名所・文化財がたくさんあります。歴史にあふれた赤穂城跡周辺、きれいな赤穂御崎は地元の人に愛されています。赤穂の街で、歴史を学び、赤穂御崎の景色にうっとりしながら、あの頃を思い出してみませんか?