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もう一度行きたくなる!城下町「ひがし茶屋街」のおすすめスポット

  • 観光客で賑わう石川県金沢の「ひがし茶屋街」、一本裏へ入るとそこには別世界が広がります。狭く細い路地裏には、金沢の伝統を継承する人々の姿が数多く見られます。今回は「二度目のひがし茶屋街」で是非訪れてほしい、金沢城下の足跡を辿る歴史旅を紹介します。

     

    表通りをまわりきったら路地裏へ 金沢ひがし茶屋街の通なまわり方

    国の重要伝統的建造物群保存地区に指定される「ひがし茶屋街」は金沢城下を最も色濃く残す街です。中流階級の武家屋敷が数多く残る、金沢の茶屋街は江戸より永く栄え続けました。今もなお夕暮れ時には、町屋から笛の音や三味線の音が響き渡り、今を生きる加賀百万石のお茶屋文化を感じることができます。

    <01_alt:お茶屋文化館前の定番通り>
    金沢駅から橋場町方面へ、百万石通を歩くこと約15分でひがし茶屋街へ到着します。メインストリート沿いにあるショップ巡りに、国の重要文化財の志摩や懐華楼は、金沢の伝統がぎゅっと集約する、一度は訪れてほしい名所です。ソフトクリームを一枚の金箔で覆った金箔ソフトはこの茶屋街の名物ですので一度は味わってほしいおすすめスイーツです。

    <02_alt:茶屋街、静かな路地裏さんぽ>
    そんな茶屋の町屋に注目して散策すると、ひがし茶屋街の表と言われる広い通りにはどの町屋にも窓がないことに気付きます。裏の細い路地の通りに小窓が造られ、路地裏は町屋が背を向け合うようにあるのです。地元の方に聞いてみたところ、これはお客様に最高の「おもてなし」をするために、表で作業をしない・見せないという古き良き気配りの表れだそうです。表の通りの賑やかさとは反し、人気のない細路地には、時間がゆっくりと過ぎるかのような優しい空間が広がっていました。路地裏には主に伝統工芸を現代アートでアレンジした、ギャラリーやショップが点々と集まり、伝統と共に生きる金沢市民の地元愛が感じられます。伝統と、こころがつまった路地裏を心ゆくまでのんびりと散策してみるのはいかがでしょうか。

    加賀友禅に包まれる金沢のお茶屋「」 小粋な空間を味わう

    <03_alt:朱色が映える茶屋建築>
    ひがし茶屋町の表通りを散策していると、右手に朱色が目を惹く町屋が現れます。1階を町並み揃いの出格子とし、2階は雨戸を設ける、茶屋建築独特の建物。風情ある茶屋の町をより一層引き立てる、古きたたずまいを残した金沢らしい落ち着いた雰囲気です。
    <04_alt:くれはのお抹茶と上生菓子>
    ひがし茶屋街にある「茶房くれは」では、2階のお座敷からは連なる茶屋を一望でき、風情ある景色を堪能できます。いただいたのは「お抹茶と上生菓子」。こだわりのお抹茶は深みのある苦みが味わい深く、あまい上生菓子との相性抜群です。季節のお菓子は、今回は冬来(とうらい)です。紅葉のもみじと、冬の近づきを感じさせるような淡い色合いが絶妙にマッチし、目でも楽しめるお茶菓子でした。

    <05_alt:色とりどりの加賀友禅に囲まれて>
    「茶房くれは」の1階は友禅ギャラリーでもす。500年の歴史を誇る色とりどり、鮮やかな加賀友禅は普段見られない貴重な品です。加賀友禅専門店で豊富な知識と品揃えです。奥まで立ち寄ると、お店の方が丁寧に友禅について教えてくださいました。三味線の音楽と共に艶やかに散らばる様は、まさに「粋」の一言に尽きます。お抹茶は五感で味わうものであるといわれますが、町屋の温かい雰囲気の中、木の匂い抹茶の薫り、お菓子の色合いと贅の限りを尽くす空間で金沢の伝統を五感で味わってみてください。

    金沢に今も息づく職人の町「観音通り」 当時と変わらぬ道をまち歩き

    <06_alt:観音通りには古き良き木造建築が連なる>
    浅野川沿いのひがし茶屋街の端っこには「観音通り」とよばれる通りがあります。通りの町屋が整然と建ち並ぶ様を初めて見た方は少し驚いてしまうかもしれません。そんな観音通りは、実は歴史深き穴場スポットなのです。1616年に観音院がこの地へ移った際、4代藩主によりこの通りは整備されました。藩政時代には観音通りは大変賑わいを見せ、今もなお城下の人々の生活を感じることができます。

    <07_alt:金沢市のの重要建築が立ち並ぶ>
    観音通りを散策すると至るところに市の文化財が見つかります。現在も人々が生活する民家でもあるこの建物たちは生活感に溢れ、まさに伝統文化が受け継がれているその瞬間を、目の当たりにできます。
    <08_alt:終着点の観音院までの真っすぐなみち>
    突き当たりにはこの通りの終着点、観音院が。よろしければ当時の市民たちの足取りを想像しながら、同じように観音院までの道のりをお楽しみください。
    ショップ巡りはもちろん、ひがし茶屋街の道々には他には見られない特徴が数多くあります。
    是非、お立ち寄りの際には普段は見落としがちな路地や、一直線の町並みにも注目しながらまち歩きをお楽しみください。