富山県氷見市に眠るパワースポット 文化財の宝庫「上日寺」巡り3選
富山県のJR氷見駅から約15分歩くと、氷見屈指のパワースポット上日寺に到着します。
今回はそんな上日寺に眠る、幾年も語り継がれる伝説を探っていきましょう。
この記事の目次
氷見が誇る天然記念物 「上日寺の大イチョウ」からパワーを吸収!
上日寺に入ってすぐ、右手には大イチョウが聳え立ちます。
銀杏精舎(ぎんなんしょうじゃ)とも呼ばれるこちらは、国の天然記念物でもあり、雌株としては全国第一位の規模だそうです。
樹木36メートル、幹回り12メートルもの大きさには貫禄があり、見上げても目に収まりきらないほどの迫力がありました。
681年に植えられたと言われるこの長寿の大イチョウからは、自然の尊さを感じます。
私が行った時期にはちょうど色とりどりの落葉が風に乗ってハラハラと舞い、音を立て、どこかホッとする情景が印象的でした。
上日寺の大イチョウの堂々たる姿は、神々しささえ感じさせます。
よろしければ生きる化石とも呼ばれる大イチョウを、一目ご覧ください。
神様の降り立った地!? 木々生い茂る氷見市上日寺の「行田池」
大イチョウを横目に先を進むと、次は左手に、緑に包まれる神秘の池が目に入ってきます。
こちらは行田池(ぎょうでんいけ)と呼ばれています。
681年、今より1300年前に龍神が観音菩薩を背に乗せこの池に降り立ちました。
それ以後、今でもこの地を龍神様が守り続けていると言い伝えられ、行田池は別名龍神池とも呼ばれます。
そのすぐそばには無病長寿、眼病平癒の効果があるとされる霊水「上日寺観音菩薩霊水」が湧き出ておりご利益もばっちり。
架けられている橋を渡ってみると、生い茂る木々に囲まれ、まるで森のようなこの池の中に一か所だけ開けた空間が見つかりました。
水面に映える美しき緑はどこか神聖な雰囲気さえ感じさせます。
もしかすると、龍神様はこの場所へ降り立ったのかもしれませんね。
よろしければ、こちらの龍神様が守る空間へもお立ち寄りください。
上日寺にはありがたい仏様が100体以上 氷見のパワースポットの由縁
行田池の奥には紅葉美しき63段の石段があり、上り切った先には立派な観音堂がお目見えします。
そんな観音堂のすぐそばには88もの仏様が立ち並びます。
苔に覆われながらも、静かに力強く佇む姿は圧巻です。
全ての石仏が観音堂側を向いているのはこの御堂を守るためなのかもしれませんね。
観音堂の向かって左手にも仏様が見つかりました。こちらは長沢筑前寄進の石仏群と呼ばれ、氷見市の文化財に指定されています。
室町時代には、一つのお寺の中に西国三十三番札所を設け、それを巡拝すると、実際にすべての西国霊場を巡礼したのと同じご利益があるとされていました。
その通り、こちらに立ち並ぶ33の石仏を巡拝すればあなたにも同じだけのご利益が訪れる事でしょう。
数多くの仏様に見守られる上日寺、大事な祈り事はこちらでするのがお勧めです。
文化財に溢れる上日寺はお花見や紅葉シーズンには市民が集まる、地元民憩いの場でもあります。
聖地でありながらも、どこかあたたかい空気が流れる、氷見ならではのパワースポット巡りをお楽しみください。