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古都 奈良を感じたいなら唐招提寺へ 必須のスポット3選と穴場

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    教科書や旅行誌などで一度は耳にしたことのある、奈良の唐招提寺。
    世界遺産に登録された唐招提寺金堂をはじめ、歴史ある建造物や宝物が多くあります。
    今回ははじめて唐招提寺を訪れたなら、必ず押さえておきたい3つのスポットと穴場を訪れました。

     

    世界遺産 奈良 唐招提寺 金堂の歴史背景と見どころを押さえよう

     

     

     

    写真08_alt:唐招提寺記念碑

     

    唐招提寺の創建は今から約1260年前に遡ります。
    当時日本は疫病が蔓延し、仏教の力で国家を守ろうとする「鎮護国家」の考えが強くありました。その考えに基づいて施策を進めていましたが、勝手に僧になる人や娯楽に明け暮れる僧がいたりと困った状況でした。

     
    そこで朝廷は当時最先端であった唐の「戒律」という僧のルールを導入しようとします。遣唐使とともに二人の僧、普照と栄叡を派遣し、戒律を日本にもたらすミッションを任じました。普照と栄叡は約9年の歳月を経て、唐の僧鑑真と出会います。

     
    鑑真は二人の懇願を受けて、日本への航海を決意。5度航海に失敗し盲目となってもなお日本への意志は堅く、6度目の753年の航海でついに日本に降り立ちました。そして759年に戒律を学ぶ人たちのためにと専修道場を創建し、これが現在の唐招提寺のはじまりと伝えられているのです。

     

     

     

    写真10_alt:唐招提寺金堂

     

    程よく色あせて、趣のある南大門をくぐると目の前に見えるのが金堂です。金堂は唐招提寺が建立された奈良時代から唯一残る貴重な建造物。建立当時の技法である前面が壁のない柱のみの「吹き放ち」構造となっており、遠目に眺めると金堂全体の構造美を感じます。近くに寄って見ると3m超の迫力ある3つの像を見ることができます。それぞれ造形も顔立ちも違いがあり、じっくりと見入ってしまいました。

    幾度の苦難を経て、盲目となってからも多くの人々に授戒をした鑑真。創建当時の姿を残す金堂には、鑑真の尊い御心が宿っているようです。
    本尊の前で心落ち着かせて、そっと手を合わせながら当時に思いを馳せました。

     

    奈良 平城宮の面影を残す遺構 唐招提寺 講堂と鑑真の御身代わり像

     

     

     

     

     

    写真11_alt:唐招提寺講堂

     

    金堂の奥に見えるのが講堂です。講堂はなんと平城宮の東朝集殿(ひがしちょうしゅうでん)を移築して、鎌倉時代に大幅に改造されたと伝えられています。しかし大幅に改造されたとはいえ、平城宮跡はほとんどが姿なき遺構となっているため、平城宮の当時の面影を残す貴重な建造物です。

     

    中に入ると、弥勒如来坐像(みろくにょらいざぞう)、持国天立像(じこくてんりゅうぞう)、(ぞうちょうてんりゅうぞう)の木で造られた3像が迎えてくれます。木造とは思えない精緻な彫り。金堂とはまた違った非常に独特の空気の中で、心静かに3像を眺めていました。

     

    写真12_alt:唐招提寺開山堂

     

     

    続いて講堂の右奥にある開山堂へ。開山堂には鑑真の御身代わり像が安置されています。これは普段国宝の和上像が非公開となっていることから、日々参拝に来ていただいた方々に見ていただこうと奈良時代の技法を用いながら職人によって造られました。言葉では言い表せないほど重厚な色相、内に感じる強さは圧巻です。

     

    〈写真09_alt:唐招提寺マップ〉

     
    最後に少し豆知識を。唐招提寺の境内各所には「QRコード」が設置されています。こちらのQRコードを読み取るだけでガイド案内をしてくれるので、ゆっくりと自分のペースで拝観したい方はぜひ使ってみてください。

     

     

    奈良 唐招提寺の穴場「滄海池」 木々が奏でる音楽に自然を感じる

     

    写真013_alt唐招提寺:開山堂付近の道

     

     

    境内の道を歩きながら、木々が風に吹かれて奏でるさわやかな音に耳に澄ますと心安らぎます。

     

    写真014_alt:唐招提寺滄海池

     

    唐招提寺の自然といえば「開山御廟」の苔が広がる地面に木々が立つ景色も美しいのですが、今回は境内で見つけた穴場を最後にご紹介。境内の東側にある木々に囲まれた滄海池(そうかいいけ)です。時期によっては花が彩りを加えて、一気に華やかさが出ます。紅葉も美しいそうなので、四季折々の滄海池を楽しみたいですね。

     

     

    写真015_alt:しもごくらくばし

     

     

    目を閉じても澄んだ空気を感じる滄海池。その澄んだ空間の中で、「生き物を殺さない」「ものを盗まない」といった、日本の仏教文化に貢献した鑑真の教えを思います。あらためて正しい生き方とはなんなのか、自分に問いかけました。”

     

     

     

    1200年以上の時を重ねる金堂、木造の域を超えた仏像が安置される講堂、今に蘇った鑑真の御身代わり像。
    どのスポットも幾度の苦難を乗り越え来日した鑑真の心の強さを感じるものでした。
    名前は知っているけどよく知らない、ではもったいない唐招提寺の魅力を感じにぜひ足を運んでみてください。