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信玄が愛した甲斐の国 山梨県甲州市 武田信玄の面影を探す旅へ出よう

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    武田信玄ゆかりの地、山梨県甲州市。
    かつて甲斐の国として繁栄した甲州市には、武田氏に関連した史跡や神社仏閣、重要文化財が数多くのこります。
    必須スポットから意外な穴場まで、信玄公の面影を探す旅へご案内しましょう。

     

     

     

     

     

    武田信玄の菩提寺 恵林寺で甲州の歴史と重要文化財に触れる贅沢旅を

     

     

     

     


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    甲州市、中央線塩山駅からバスで約10分。恵林寺(えりんじ)を訪れました。
    恵林寺は1330年に開かれた古刹(こさつ)で、戦国武将・武田信玄の菩提寺(ぼだいじ)です。

     

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    恵林寺ではじめに目にするのは、巨大な黒門。一礼して、中へ進みます。

     

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    参道を進むと現れるのが、国重要文化財に指定されている真っ赤な四脚門(しきゃくもん)です。
    こちらは織田信長により焼かれたのち、徳川家康が再建したもの。
    歴代の名将に、その運命を左右された門なのです。

     

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    さらに進むと、県文化財の三門です。

     


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    三門を過ぎると、開山堂のまわりに美しいお庭が広がっています。
    ゆったりと歩いて、武田の歴史に思いを馳せてみてはいかがですか。

     

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    散歩を楽しんだ後は、庫裡(くり)を見学しましょう。
    最奥の明王殿には、信玄公生前に制作された武田不動尊が安置されています。

     


    ゆったりとした時間が流れる、静かで落ち着いた歴史旅が楽しめました。

     


    武田信玄の菩提寺・恵林寺で、甲州の長い歴史と文化財に触れてみませんか。

     

    所在地 : 山梨県甲州市塩山小屋敷2280

    公式HP : 恵林寺 

     


    参考 恵林寺パンフレット

     

     

     

     

    甲州 甲斐源氏の家宝「楯無鎧」 非公開の鎧 その姿を甘草屋敷で発見

     

     

     

     


    恵林寺散策のあとは、武田氏の家宝に触れましょう。
    「楯無鎧」(たてなしのよろい)をご存知ですか?
    「楯無鎧」とは、甲斐源氏の始祖である源義光(みなもとのよしみつ)以来、武田氏にの家宝となった鎧です。
    武田氏滅亡に際して甲斐国の向嶽寺(こうがくじ)に埋められたり、徳川家康により掘り起こされたり…と、波乱万丈を経て、現在は雲峰寺(うんぽうじ)におさめられています。
    しかしこちらの「楯無鎧」は大変貴重なことから、一般公開されていません。
    ところが、その姿をそっくり見せてくれる精巧なレプリカが、意外な場所にあるのです。

     

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    その場所が、重要文化財甘草屋敷こと旧高野家住宅.。

     

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    甘草屋敷は塩山駅北口から歩いてすぐとアクセス良好なうえ、1993年より歴史公園として開放されています。

     

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    こちらが甘草屋敷におさめられている、「楯無鎧」のレプリカです。
    鎧を制作した当時の、美しい姿が再現されています。
    思いのほか繊細で、可愛らしい見た目に驚きました。
    鎧の草摺部分は、鹿皮製。
    この鹿皮に漆をつけて加工したものは印傳(いんでん)といって、いまなお甲州でたいへん盛んな伝統工芸です。
    武田氏は、甲斐国=甲州のものづくりにも影響を与えたのですね。
    ぜひ甘草屋敷で、武田の家宝と甲州の伝統に思いを馳せてみてください。

    所在地 : 甲州市塩山上於曽1651

    参考 甘草屋敷パンフレット

     

     

     

     

    信玄公が見つめる先は?甲州市民に愛され塩山駅に鎮座する信玄公座像

     

     

     

     


    最後に、甲斐の名将・武田信玄に会いに、塩山駅へ向かいます。

    武田信玄は、甲斐の虎と呼ばれた戦国武将です。
    戦国時代に甲州市を含む甲斐国(かいのくに)を治め、今なお地元で親しまれています。

    塩山駅北口すぐには、武田信玄公の座像が鎮座しています。

     

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    1988年に設置されたこちらの信玄像は、鎧を身にまとっていません。
    どこか優し気で、親しみやすいですね。

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    こちらの信玄公、まっすぐとどこかを見つめていますね。
    いったい、どこを見ているのでしょうか。

     

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    視線の先は…塩山駅のように見えますが、実はそうではないのです。
    信玄公が見据える方角にあるのは、都。
    すなわち、京都です。
    信玄公は生前、京に上ることを悲願としていましたが、それは叶いませんでした。
    せめて銅像は都を見られるようにという、設立にあたった地元の方々の粋な計らいなのです。

     


    武田信玄が、いかに地元に愛されているかがわかりますね。
    甲斐の国・甲州の人々に親しまれる武田信玄公像を、ぜひ訪れてみてください。

    所在地 : 山梨県甲州市塩山上於曽1720

     

     

     

    武田信玄公の面影を探す旅は、お楽しみいただけたでしょうか。
    甲州の神社仏閣から産業まで、ひろく影響力を持った信玄公は今なお甲州で愛される名将なのですね。
    ぜひ、信玄公とめぐるすてきな甲斐国歴史旅に出発してみてください。