HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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まるで西の高野山!雲仙の自然・歴史・文化に触れながら腹ごしらえも

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    奈良時代の僧・行基が701年に開山したと伝わる長崎県・雲仙。
    かつて女人禁制の霊山だった雲仙には、どのような歴史があるのでしょうか。
    空に向かって沸き立つ噴気に包まれながら、雲仙の歴史・文化とともに温泉地ならではのグルメも楽しみましょう!

     

     

     

     

    沸き立つ噴気に包まれて 雲仙で地獄めぐりを体感!伝説のスタート
    <写真01_地獄めぐり看板>

    島鉄バスに乗り雲仙停留所下車すぐ、雲仙地獄めぐりのスタート地点に到着します。

    バスを降り立った直後から、硫黄の匂いが漂っていて、温泉地に来た実感がふつふつとわいてきました。
    早速、地獄めぐりをしながら雲仙の歴史や伝説を辿ってみましょう。
    <写真02_噴気>
    1300年以上も前に行基によって開山された雲仙は、西の高野山と呼ばれたほど栄えていました。
    雲仙は1911年に日本初の「県営温泉(うんぜん)公園」となり、1934年には瀬戸内海や霧島とともに日本最初の国立公園に指定されました。
    <写真03_湯だまり>
    雲仙温泉の泉質は、硫酸イオンの多い硫黄泉で強い酸性を示し、古くから温泉療法に用いられてきました。

    リウマチ・糖尿病・皮膚病などに効果があるそうです。

    もくもくと沸き立っている噴気は、最高で120度もあり高温です。

    まわりが見えなくなるほどに立ち込める噴気から、自然の持つ力を感じることができます。
    <写真04_地獄めぐり看板>
    そもそも、なぜ「地獄めぐり」と言うのでしょうか。

    雲仙を開山した僧・行基といえば仏教です。

    仏教と地獄めぐりの名に隠された関係を解き明かしていきましょう。

     

     

     

     

     

    仏教に習う人々の心 数々の伝説が残る雲仙~地獄めぐり~を満喫
    <写真05_八万地獄>

    まず地獄という言葉を聞いて、何を想像しますか。

    幼い頃、悪いことをすると地獄へ行くことになると親から言われた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    地獄という言葉は、その通り現世に悪いことをすると、死後に苦しみの世界に落ちるという仏教の説話に基づくものです。
    <写真06_噴気3>
    昔から噴気・熱泥・熱湯が噴出している場所は、人々が近寄ることもできない土地でした。

    地獄を恐れる人々は、このような荒涼とした場所に地獄のイメージを重ね、「地獄」の名を使うようになったそうです。

     
    <写真07_お糸地獄>
    人が持っている8万4千の煩悩による悪行の果てに落ちると言われた「八万地獄」や、、島原城下で裕福な生活をしていたお糸という女が夫を殺してしまい処刑されたころに噴出したことから家庭を乱すと地獄に落ちるという戒めを込めて名付けられた「お糸地獄」など様々な伝説をめぐることができます。
    <写真08_大叫喚地獄>
    その中でも、噴気口から聞こえる音が地獄からの叫び声や喚き声に聞こえることに由来して「大叫喚地獄」(だいきょうかんじごく)と名付けられた場所は、迫力満点でした。
    火山ガスが噴気口を勢いよく通る音が、本当に叫び声のように聞こえます。

     

     

     

     

     

     

    雲仙名物地獄蒸しの温泉たまごを楽しみながら自然のパワーを感じよう
    <写真09_石窯>

    地獄めぐりの道中で休憩がてら楽しめるのは、この地獄蒸し温泉たまごです。

    入口から徒歩約10分、地獄めぐりの中程に販売所があります。
    <写真10_看板>
    <写真11_たまご>
    蒸し上がりたての温泉たまごは、2つから買うことができます。
    地獄の蒸気・自然の恵みからつくられる温泉たまごは、絶妙な火の通り具合でした!
    <写真12_たまご2>
    地獄の噴気に囲まれながら温泉たまごを食べていると、早く温泉に浸かりたいという気分になりました。
    <写真13_足湯>
    温泉たまごの売り場近くには、火山のエネルギーを感じることができる足湯があります。
    素足もしくは靴下のままでも、この石板の上に足裏をおくとじわじわと温かさを感じることができます。
    熱くはありませんが、石を伝ってこれだけの温かさが伝わってくるの?と驚くほどで、自然のパワーを肌で感じる時間でした。

     

     

     

    雲仙地獄 所在地:長崎県雲仙市小浜町雲仙320

     

     

     

     

    火山灰が美しい焼物になる?雲仙の自然ならではの風合い~雲仙焼~
    <写真14_雲仙焼お店>

    雲仙地獄入口より徒歩約5分の雲仙焼のギャラリーを訪れました。
    雲仙焼は、古くは行基が雲仙を開山した時代に仏事用や日用の焼き物が焼かれていたことが始まりともいわれますが、1925年頃に東京から雲仙を訪れた繁田百鑒済(はんだひゃっかんさい)が雲仙新湯に窯をつくり、それが現代へと繋がっていきました。
    時代を経るごとに新しい技法を取り入れながら受け継がれてきた雲仙焼は、1961年に昭和天皇へ献上されその素晴らしさが讃えられています。

     

     

    <写真15_天目湯呑>
    火山灰を水で溶き、油滴を垂らすことにより表現される美しい色目と艶やかな質感は、雲仙焼特有のものです。
    焼き方よって様々な色合いが出るそうですが、写真左のピンクゴールドのような色目は珍しく世界で唯一とも言われ、この地で得られる火山灰でしか出せない風合いだそうです。
    <写真16_天目アップ>
    よく見てみると、まるで孔雀の羽根のように見る角度によって表情が変わります。
    火山灰がこのような形で芸術に一役買うことには、想像を越えた驚きがあり、自然の奥深さを感じることができました。

     

     

    雲仙焼窯元 所在地:長崎県雲仙市小浜町雲仙304

     

     

     

    1300年以上前に行基が開山したことから始まった雲仙の歴史や文化には、初めて知ることや様々な驚きが隠されています。

     

     

    その土地ならではの体感ができるのも歴史旅の醍醐味ではないでしょうか。
    是非、雲仙を訪れて五感で自然を体感してみてください。

     

     

     

     

     

     

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