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平家の落人伝説が残る超マイナースポット!半家地域の歴史を紐解く旅

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    四万十川中流域の西土佐は、古くから愛媛県松野町と接し、江川崎は宇和島への交通の要所でした。そんな西土佐に半家という地区があります。
    半家は平家落人伝説の集落といわれており、いまでも平家に関する名前の方が多く暮らしています。今回はそんな平家の伝説が残る半家の魅力をお伝えします!

     

     

     

    800年経った今も残る平家の隠れ里を尋ねる旅へ-その歴史とは-

     

     

     

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    四万十市街地から車で1時間。高知県四万十市西土佐にある半家地域は源平の合戦で落ち延びた平家の落人伝説が残る地域です。

     

     

    四国には多くの平家伝説が残っており、徳島県の三好には有名な落合集落があります。
    さらに愛媛の佐田岬半島の伊方越には保内町、平家谷、両家集落といって、平有盛の子孫が落ち延びた集落があります。

     

     

     

    高知県の半家地域も同様でした。文治年間、屋島の戦に敗れた平家の落人が集落をつくり、なんとか平家の名前を残したい、しかし追っ手が怖い。

     

     

     

    そこで、カモフラージュとして考えたのが、「平」という字の横棒を一本移動し、半という字にしたとされています。

     

     

     

    ここに住み着いた平家の人たちは、あたかも一家族のように仲良く暮らし、江戸時代、年貢の治めもれなど無いよう、病人が居るところは、他の者が変わって助けていったといわれています。

     

     

     

    その話が伝わり、時の藩主山之内公からご褒美を頂いたり、また明治28年には宮内庁から金一封を頂いたと聞いています。

     

     

     

    半家沈下橋を牛鬼が練り歩く!珍しい半家天満宮秋祭りをご紹介!

     

     

     

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    毎年18日半家天満宮で秋祭りが開催されます。
    半家沈下橋を牛鬼やお神輿・花取り踊りの若者や子供達が練り歩きその後、境内で花取り踊りが披露されます。

     

     

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    この牛鬼ですが、宇和島など南予から北幡地域、西土佐半家などに伝わりました。

     

     
    牛鬼祭り自体は明治時代あたりから行われたものではないかとされており、その当時は、お祭り時期になると、川原へ降りて石を並べて、道を作り、上流に向けて牛鬼や神輿を担いでいた風景が広がっていたそうです。

     

     

     

     

     
    ちなみに昭和35年に半家沈下橋ができてからは、半家天満宮から沈下橋を渡り牛鬼、神輿などを渡すようになりました。

     

     

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    牛鬼は魔よけ的な役割を果たしており、牛鬼を先頭にして道を清め払い、次に神輿を渡すという形が今ものこされています。

     

     

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    伊予の文化が混ざる!花取り踊りと5ツ鹿踊りの歴史やその魅力とは

     

     

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    牛鬼やお神輿が境内にもどされた後、花取り踊りや五ッ鹿踊りなどが行われます。

     

     

     

    ちなみに花取り踊りとは、南予の一部と土佐一円で伝承されており、カラフルな衣裳に大太刀・小太刀を持って舞う郷土芸能です。

     

     

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    四万十川流域では特に数多く伝承されています。
    ちなみに今でも小学校の運動会では子どもたちによって花取り踊りが披露されていますよ!

     

     

     

     

     

    その起源はおよそ500年以前といわれ、一説には中村の一条公が京都より伝えた踊りを奇襲戦法として用いたのが始まりとも伝えられています。

     

     
    ちなみに修験道の山伏芸能のひとつで、鉦を叩く行為や歌詞から念仏踊りが取り入れられているといった説などもあります。

     

     

    5ツ鹿踊りは獅子舞の一種で、一人立ちで鹿頭をかぶり、胸に鞨鼓を抱え、幌幕で半身を覆って踊るもの。
    南予地方周辺の祭礼に登場する民俗芸能なんだそうです。

     

     

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    一人立ちの鹿踊(シシ舞)は、東北地方をはじめとする東日本に広く分布していますが、西日本では、福井県小浜地方と愛媛県南予地方周辺のみ見ることができます。

     

     
    南予地方の鹿踊は、江戸時代初期に、宇和島藩初代藩主伊達秀宗が宇和島に入部した際に、仙台から伝えられたと言われているものです。

    西土佐に伝えられているのは、やはり伊予との文化の交流が見られる半家地域だからこそなのでしょうか。

     

     

     

     
    半家沈下橋や平家の落人伝説についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたか。追手に追われ苦しみながらもなお「平」の文字を誇りに持ちひた隠しに生き延びてきた半家地域の人々。

    高知城や四万十川に訪れる際には、ぜひ半家地域の秋祭りも参加されてみてはいかがでしょうか。