HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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知らないなんて勿体ない いなりに焼き栗に笠間稲荷を味わい尽くそう

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    茨城県笠間市の神社で歴史を感じた後は、地元民の生活に触れ文化を味わいたいと思います。

     

    そうすることで、旅はより深く印象深いものになるでしょう。

     

    今回は、そんな人の文化が詰まった笠間稲荷神社門前通りについて紹介します!

     

    狐の嫁入り目の前で!?笠間稲荷神社門前通りで文化散策しませんか?

     

     

    <写真01_alt:門前通り風景>

     

    笠間稲荷神社門前通りは神社の鳥居を抜けてすぐのところにあります。

     

     

    一軒一軒が趣のあるお店ばかりの、どこか懐かしい雰囲気を感じるこの商店街は、名物にありつきながらお土産選びが楽しめる地元民おすすめスポットです。

     

     

    30店舗ほどが軒を連ねて、参拝客を暖かく迎え入れてくれます。

     

     

    この門前通りには有料ですが駐車場もあり、神社まで徒歩1分のところに駐車することができます。

     

     

    <写真02_alt:笠間稲荷神社と門前通りの入口>
     

    10月には「かさま狐の嫁入り」と言われるパレードもこの通りで行われます。

     

     

    笠間城のある佐白山には、白い鹿、白い雉、そして白い狐が神様の使いとして住んでいると言い伝えられているのですが、その中の狐が、秋の収穫を終え山へ帰る際に町からお嫁さんを連れて帰るのだそうです。

     

     

    「狐の嫁入り」パレードは、収穫のお礼に狐が稲荷神社へ訪れるとき、狐火の行列ができるという民話を元に、花嫁、花婿、参拝者がキツネに扮して練り歩きます。
    1985年の日航機墜落事故で亡くなった際も、笠間稲荷神社のペンダントを身に着けていたほど笠間稲荷神社を深く信仰していた、「上を向いて歩こう」などが有名な坂本九も、結婚式にはこの商店街をパレードしたそうです。

     

     

    その他にも、笠間のいなり寿司コンテスト」なども行われていて、一年を通して神社の門前通りとして活気にあふれています。

     

    食べ物で失敗したくない方必見!門前通りの笠間名物おススメ3選!

     

     

    今回は笠間稲荷門前通りにある3つの名物グルメをいただきました。

     

    まずはやはり、お狐様も大好きな「いなり寿司」!

     

     

    <写真03_alt:色々な種類のいなり寿司と栗>

     

     

    皆さんは、これまでどのようないなり寿司を食べたことがありますか?

     

     

    「一種類しか食べたことないな」と思ったあなたに朗報です!実は、この門前通りだけでも5種類以上のお稲荷さんを楽しむことができるんです!

     

     

    「二ツ木」では大きな胡桃が入った「くるみいなり寿司」、「つの国や」では110年続く秘伝の甘~いタレで味つけした舞茸を加えた「舞茸いなり寿司」、お米屋さんの「鍋屋」では、「くるみいなり」、細長く刻んだしょうがたっぷりの「しょうがいなり」、そして、くるみ・しょうが・辛みそが絶妙にマッチした「ミックスいなり」3種類が売っています!

     

     

    さらに!創業1875年の老舗そば屋「つたや」では、このお店オリジナル商品である、常陸秋そばを自家製麺して作った「そばいなり」も楽しむことができます。

     

     

    こちらのお店はツアー客なども多く訪れ、休日のお昼には狐の焼印が入った大きな油揚げが特徴の「きつねそば」は売り切れてしまうこともしばしば。

     

     

    そばいなりにいたっては、予約受付もしているので、「この際一度は食べてみたい!」という方は、予約しておくことをおすすめします!

     

     

    通りでは、お店のおばさんが路上販売しているので、ついつい立ち寄ってたくさん買ってしまいました。

     

     

    <写真04_alt:店の前にある焼き栗機>

     

    そして、二つ目は「栗」!

     

     

    「え?ここにきて栗?」と思った方もいることでしょう。

     

     

    栗といえば丹波が有名ですが、実は!栽培面積・生産量ともに茨城県が全国一位ということを知っていますか?

     

     

    特に県内でも笠間の栗は歴史も長く、多くの方に愛されてきました。シェアは全国24%にも上ります。

     

     

    実が大きく味も良いと高い品質が評価され、全国の有名な洋和菓子店などで笠間の栗が使われています。

     

     

    笠間市のある茨城県中央部は平らな土地が多く、温暖な気候で保水力と通気性抜群の土壌に恵まれています。

     

     

    和洋菓子の素材として料理人や加工業者の間では有名なものの、一般の方々への認知度は低いのが現状です。

     

     

    門前通りでは、栗専用の焼き栗機で栗に圧力をかけて余分な水分を飛ばしています。

     

     

    ごろごろという音と一緒に栗のいい~匂いが漂ってきて、私も買わずにはいられなくなってしまいました。

     

     

    笠間の栗の焼きたては、まるで蜜が詰まったふかしイモのように甘いです。

     

     

    パクパク食べれてしまうので、あっという間に一袋完食してしまいます。

     

     

    笠間にきたのに栗を食べないなんてもったいない!ぜひ、笠間稲荷神社に寄った際には栗も一緒に味わいましょう!

     

     

    <写真05_alt:蒸気が立ち上る吉田屋>

     

    最後に、「胡桃饅頭」!

     

     

    いなり寿司でも胡桃を使ったものを紹介しましたが、笠間稲荷神社はもともと胡桃の木に祀られていたことからこの付近は胡桃にちなんだ名物が多く存在します。

     

     

    その中でも絶品なのが、このごろっと胡桃が入ったホクホクの胡桃饅頭です!
    某有名旅番組でも、堂々の1位をとった商品です。

     

    <写真06_alt:くるみ饅頭>

     

     

    胡桃饅頭は、「吉田屋製菓」でしか買うことができません。

     

     

    饅頭を蒸している時に大量の蒸気と、食欲そそられるおいしそうな匂いを漂わせているので、一目で分かります。

     

     

    お酒好き必見!稲荷神社の御神酒味わえ!ホントの通は地酒を楽しむ!

    最後に訪れたのは笠間稲荷神社の御神酒を造り続ける、創業年の酒蔵です。

     

     

    <写真07alt:酒蔵入口>

     

    元々この蔵は笠間藩主、牧野家の醸造元でしたが、1873年「二波山松の緑りの色たけく よろずよかけてなお榮ゆらん」の歌とともに、「二波山 松緑」の銘柄で経営を始めました。

     

     

    甘・辛・酸・苦・渋の五味が調和した味が特徴的で、大吟醸・純米吟醸・蔵出し原酒など9種類もの日本酒を取り扱っています。

     

     

    冬限定のにごり酒を初め、春はふなくち、秋はひやおろしと、一年を通して様々なお酒を楽しむこともできます!

     

     

    また、笠間稲荷神社の御祈祷を受けた祈祷酒を買えることも魅力の一つです。

     

     

    <写真08alt:写真撮影スポットの昔あった帳場>

     

    敷地内は自由に見学ができ、酒蔵は予約をすることで見学可能です。

     

     

    蔵の入口には、以前使われていた帳場が残されていて、撮影スポットとなっています!店内は少し暗いので、写真を撮る際には手振れ注意です。

     

     

    奥には洗米所や釜場、仕込み蔵などが説明書きとともにおいてあり、お酒を造る過程を見て回れます。

     

     

    通りに面した直売所では、運転手も楽しめるようアルコール0%の甘酒も売っています。

     

     

    味もみかんやトマトなど、他では飲めないような珍しい味が売っていて、お酒を飲めない方でも楽しむことができる場所です。

     

     

     

    笠間稲荷神社目の前の門前通りで、より笠間を味わい歴史を感じることができたでしょうか。

     

    今回紹介しきれていない魅力的なお店もまだまだありますので、一度足を運んでお気に入りのお店を探してみてはいかがでしょうか?