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旧和田山機関庫煉瓦倉庫跡から地元農園ありがとんぼ農園をぶらり旅

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    1912年に機関庫として建てられた旧和田山機関庫煉瓦倉庫跡。
    その後約80年もの間、明治の終わりから播但線と山陰本線の接続駅としての機能を果たす施設として使われました。
    赤レンガやアーチ形の窓など、趣を感じる建物です。
    また、近くには自然の営みを意識した農園もあります。
    風情あるJR和田山駅周辺をゆるりと旅しましょう。

     

     

     

     

    JR和田山駅を見守る建築遺産 旧和田山機関庫煉瓦倉庫跡を眺める

     

     

    JR大阪駅から特急こうのとりに乗り約2時間6分、JR和田山駅に到着します。
    関西空港からは特急はるかでJR新大阪駅まで出て特急こうのとりに乗り換えて約2時間55分で到着です。

     

     

    駅からすぐのところに旧和田山機関庫煉瓦倉庫跡はあります。
    現在、中は立ち入り禁止となっていますので注意してください。
    奥には目を見張るような鉄筋の大きな建物が見えます。
    奥に入ることが出来ない為、反対側の和田山駅のロータリーから眺めることにしました。

     

     

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    屋根は完全に抜けきっており、特に窓枠には大変こだわりを感じるデザインとなっている他、建物自体も意匠を感じることが出来ます。
    この旧和田山機関庫煉瓦倉庫跡は、明治時代の終わりごろに山陰・播磨・京都大阪方面をそれぞれ結ぶ駅として和田山駅の整備が進められていく中で建てられた施設です。
    赤レンガで建てられた平屋建てとなっており、アーチ形の窓が特徴的です。

     

     

    写真02_駅からの煉瓦機関庫跡
    周りの蔦もまた煉瓦調の建物を引き立てていました。
    とても迫力のある建物になっており、遠くからでも味わうことができます。
    駅構内に入ると更に大きく見ることが出来るので、入場切符を購入する方もいるそうです。
    煉瓦機関庫跡は現在の和田山駅を見守るようにそっと建っているように私には映りました。

     

     

     

    所在地:兵庫県朝来市和田山町駅北27−9

     

     

    朝来市和田山で育った地元野菜の魅力を知るため ありがとんぼ農園へ

     

     

     

     

    旧和田山機関庫煉瓦倉庫跡から車で約13分でありがとんぼ農園・ありがとんぼstationに着きます。

     

     

     

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    住宅街をコの字に曲がり次の角にさしかかると、棚いっぱいに積まれた薪が見えて参ります。
    手作り味噌や、8種類のお米をブレンドして販売されているありがとんぼstationを発見しました。

     

     

    04_ありがとんぼ

     

     

    お店の入り口には、手作りのお店の看板が掲げられています。
    閉まっているのか、店に入ることが出来ません。
    その様子を見て「どうされました?今少し留守のようですね」と女性の方が声をかけて下さいました。

     

     

     

     

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    私に声をかけて下さったのは岡村さん。
    「ありがとんぼstation」店主のお母様でいらっしゃいます。
    その後、ありがとんぼ農園を案内して頂き、地元のお話や農園で育つ野菜について話をお伺いさせて頂きました。

     

     

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    ありがとんぼ農園から正面に見える山の向こう側が、竹田城跡になるのだそうです。
    岡村さんはいつもご友人と一緒に食べ物や、飲み物を片手に竹田城跡へ登っていたそうです。
    岡村さんの昔話を交えながら、お話する時間は、とても楽しいひと時でした。

     

     

     

     

     

    朝来市和田山 ありがとんぼ農園で野菜の力と自然のサイクルを体感

     

     

     

    こちらのありがとんぼ農園では多くの野菜が育てられています。
    中でも根菜類に強い農園だそうです。
    理由は完全「無農薬、無肥料」だからと仰っていました。
    無肥料の為、野菜達はじぶんのチカラで栄養素を求めるそうで自然のサイクルに身をゆだねることが大切なのだそうです。
    岡村さんの農園で育つ全ての野菜は野菜自らのチカラで育っています。

     

     

     

     

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    不思議と豆をむいた殻はそのまま土と一緒に置いておくと、土と同じカタチになって同じように栄養を与えてくれるのだそうです。
    豆自体にとてもミネラルが含まれているので、すでに肥料をあげずとも自らのミネラルを分け循環しています。
    生き物は循環しながら育つことを岡村さんは柔らかな口調でお話して下さいました。
    時間が経つことを忘れてしばらく農園の中でお話していました。
    自然の力だけで育つ野菜は、私に大きな自然の力のメッセージをくれました。

     

     

     

     

     

    朝来市で育つありがとんぼ農園米を使用した麹味噌作りと手作りの道具

     

     

     

     

    次に岡村さんの自宅のすぐ横に味噌を作って貯蔵されている手作りの作業場に案内して頂きました。
    お味噌を作る道具はすべて息子さん(岡村康平さん)の手作りだそうです。

     

     

     

     

     

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    麹用のお米と豆を湯がくのには、五右衛門風呂を逆さまにしたかまどの上にある大きな鉄の羽釜を利用します。

    その鉄の羽釜の更に上には、大きな蒸篭(セイロ)が乗せられています。

     

     

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    ゆがいた豆をつぶす為の大きな木の臼(うす)と杵は、つきやすくする為の知恵のもと「みかんぼり」という手法が使われいます。
    みかんぼりとは、中をみかんの形のように広げて掘るものです。

     

     

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    麹を仕込む為の機械は木の板を横にずらすと、巨大な扇風機のような機械が登場しました。こちらも手作りです。
    「作物を育てているのは、自然のチカラで、太陽や、雨、そして山です。」(岡村康平さん)
    山を整備することで、作物に必要な水が豊かになる。と仰っていました。
    地元の方と月に何度か山にこもり山を整備する作業をされているそうです。
    私はこの度、とても大切なお話をお伺いすることができました。
    岡村さん、取材にご協力頂きありがとうございました。

     

     

     

    【ありがとんぼ農園・ありがとんぼstation】

    所在地:兵庫県朝来市和田山町安井829-7

     

     

     

     

     

     

    かつて三方へ結ぶ中継駅であった和田山駅を支えた旧和田山機関庫煉瓦倉庫跡。

    その趣ある姿は、当時の様子を知る貴重な建物でした。
    そしてありがとんぼ農園での岡村さんのお話を聞き、自然の力は私が想像する以上に力強く、建物や農作物は今も昔も変わらず私たちの生活の需要な役目を果たしてくれることに改めて感じました。
    和田山の当時の姿と自然と生きる和田山の人々の生活を見に行きませんか。

     

     

     

     

     

     

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