HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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どこか懐かしい広島・尾道の歴史旅~尾道の良さに触れ癒される時間~

  • 広島・尾道にはたくさんの寺院があります。

     

    寺院だけではなく歴史を伝承する資料館や国の登録有形文化財も点在しています。

     

     

    そのどれもに心癒される空間があります。尾道で歴史に触れどこか懐かしい一泊の旅をしてみませんか。

     

     

     

    境内全域が国宝!港町・おのみちだからこその国宝に心を沈ませて

     

    JR尾道駅から東方面のバスに乗車し、約10分。

     

     

     

    浄土寺下で下車すると目の前にある寺院は「真言宗泉涌寺派大本山 浄土寺」です。

     

     

     

    <写真01-1-1_alt:alt onomichi>
    616年に聖徳太子が創建し、平安時代末に後白河院の勅願所となりました。
    鎌倉時代末再興されましたが、20年後に全焼。

     

     

    しかし、尾道の豪商道蓮・道性によって堂塔を再興した歴史があります。
    <写真01-1-2_alt:alt onomichi>

    浄土寺には、ひときわ目が引く真っ赤な多宝塔があります。
    多宝塔・金堂も国宝があり、聖徳太子像が国の重要文化財です。
    七堂伽藍の境内全域が全国二例目となる国宝追加指定の寺として中国地方屈指の寺院です。
    当時、多宝塔は檜皮葺(ひわだぶき)が主流だったのですが、多宝塔は当時から変わらず瓦葺でした。
    尾道は港町だったため、財力があり瓦葺にできたそうです。
    <写真01-1-3alt:alt onomichi>

    拝観可能な国宝の本堂内陣、重要文化財の阿弥陀堂内陣・方丈・庫裏・客殿、国の名勝指定の庭園を見ることができます。
    係員の方が同行し、寺の歴史や阿弥陀堂について説明してくれます。
    天井は二条城と同じ造りの折り上げ天井で、最も位が高い造りです。
    1000年座っている「ほさほとけ」の裏には、当時の金粉が未だに残っているそうです。
    訪れた際はぜひ拝観し、普段は見ることができない国宝の本堂内陣へ訪れてみてはいかがでしょうか。

     

     

     

     

    <写真01-1-4_alt:alt onomichi>

    真言宗泉涌寺派大本山 浄土 所在地:広島県尾道市東久保町20-28

     

     

     

     

     

    持ち前の才能を開花させたい人必見!海龍寺で技芸が上達する祈願を

    浄土寺を抜けて、1本道を挟んだ先に「真言宗泉涌寺派 海龍寺(かいりゅうじ)」があります。

    <写真01-2-1_alt:alt onomichi>

    海龍寺は、尾道七佛めぐりの最終の寺院となり、尾道七佛めぐりを終えられた方も多くいらっしゃいます。
    創建は1298年、海龍寺には小屋主の植村文楽軒の墓と初代竹本弥太夫の墓があることで有名です。
    海龍寺略縁起によると、「江戸末期、小野美里の浜問屋の旦那衆が大坂から文楽師匠を招き余暇を楽しんでいて、死後追善供養のために建てたものである」と記されているそうです。
    手や指を使う人形浄瑠璃に因み、境内の中心地にある右側のお経塚を撫でながら念じるとその人の才能を開花させてくれるといわれています。
    <写真01-2-2_alt:alt onomichi>

    境内には赤く真ん丸なだるまがたくさんいます。
    このだるまはみくじだるまと言い、1つ1つの表情が違っているのでおみくじをするときはお気に入りのだるまを探してみるのも楽しいですよ。
    <写真01-2-3_alt:alt onomichi>

    さらに境内の奥には、鎖岩があり、上った人にしか味わえない瀬戸内海の絶景が広がります。
    最後に住職の方を発見したらぜひ声をかけてみてください。

     

     

     

    満願成就のお祝いに飴を頂けるかもしれません。

     

     

    海龍寺 所在地:広島県尾道市東久保町22-8

     

     

     

     

    おのみちゆかりの作品や映画の歴史を伝承する「おのみち映画資料館」

    海龍寺から南西に徒歩約10分、またはJR尾道駅より東方面行きバスで長江口下車・徒歩約2分にあるのは「おのみち映画資料館」です。
    <写真01-3-1_alt:alt onomichi>

    入り口に映写機があるのが目印です。
    <写真01-3-2_alt:alt onomichi>

    資料館の中では、映画の歴史や尾道ゆかりの作品を展示しています。
    入ってまず目に入るのは、歴史が古い映画のポスターです。
    1965年以前に公開された映画ポスターが展示されていました。
    実際に尾道で撮影された映画のポスターも展示されてあります。
    また、ミッチェル撮影機が展示されています。

     

     

     

    アメリカ・ミッチェル社の35㎜NCタイプのサウンドです。
    カメラでシンクロナイズモニターの交換をし、毎秒24コマの低速同時録音ができたものです。
    1階の奥には、ミニシアターの映写室があります。
    1960年代の映画館を復元したもので、35㎜の映写機で映し出されています。
    2mあるような大きな映写機が2台もあり、これらは映画館「昭和座」で使用されたもので、映画ポスターなども昭和座からの寄付だそうです。
    映画の歴史や映写機について、また小津安二郎のコーナーや新藤兼人の世界コーナーもあります。
    映画好きな方もそうでない方も楽しめる資料館、映画作りの楽しさが伝わるおのみち映画資料館を是非訪れてみてください。

     

     

     

    おのみち映画資料館 所在地:広島県尾道市久保1-14-10

     

     

     

     

    和と洋を混合した登録有形文化財の西山本館 歴史を触れ尾道に癒される

     

    西國寺から尾道水道のある南へ向かい、薬師堂通りへ向かうと見えてくるのは「西山本館」です。
    <写真01-4-1_alt:alt onomichi>

    歴史は古く、創業は1930年です。
    建物の歴史はさらに古く、大正時代後期のものです。
    当初は海運で財を得た個人の別荘として建築されましたが、商談の宴席や宿泊施設として使用されて船が港に着くたびに人々をもてなしたといいます。
    瀬戸内海に近く海運が盛んだった尾道には、このような別荘は多く建てられていたそうです。
    西山本館は入手困難な銘木・変木を使用してあり、大正時代では珍しい吹き抜けのある木造三階建てです。
    <写真01-4-2_alt:alt onomichi>

    当時は三階から、海も見えたそうです。
    現在は、規制によりこのような木造三階建ての旅館は建設ができなくなっています。
    西山本館は国の登録有形文化財に指定されており、木造三階建ての旅館です。
    登録理由は、和室だけではなく、洋間が3部屋あることが大きなきっかけだったそうです。

     

     

     

     

     

    登録有形文化財に指定された理由は木造3階建ての旅館だけじゃない!

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    現在は使用されていない洋間ですが、元々部屋のベッドには天蓋をつるしていた跡が残っています。

     

     

    家具も洋間に合わせて作られ、壁にぴったり合うように作られています。
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    戦後の進駐軍が洋間に長期滞在し、チョコレートを女将の子どもに渡したエピソードもあります。
    洋間にも細かい建築美があり、部屋から出た廊下などの窓にも結晶ガラスを使用しています。
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    尾道には寺が多くあるため、宮大工さんも多く修繕を頼むそうですが、大工さんが嫌がるほどの細かい職人技がたくさん存在するそうです。
    お部屋は煌びやなホテルとは違い、6畳間の和室も多いです。

     

     

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    しかし、訪れる人全てに温かく落ち着く空間を提供し、どこか懐かしい気持ちになるお部屋ばかりです。
    10年間年越しの際は西山本館にお泊りになるお客様や3年間予約ができず、4年目でやっと泊まれたお客様もいるそうです。
    また、毎年行われる花火大会に近いことでも予約は困難な人気NO.1旅館です。
    非日常を提供しながらもどこか懐かしく日常のような西山本館には別館もあり、別館へ本館から船でひっぱり運んだ説もあります。
    別館は本館と違い、非日常を楽しんでいただき、お部屋でゆっくりしていただくような旅館となっています。
    本館と別館を一泊ずつ宿泊する方もいるほど、雰囲気が違いどちらも素敵な旅館に足を運んでみてください。

     

     

     

     

     

    広島・尾道の寺院の良さだけでなく癒される港町の尾道を紹介してきました。
    寺院や映画、港町尾道の歴史に触れ、尾道の文化に触れて、どこか懐かしく心が落ち着き癒される旅。
    日々の騒音から離れてみませんか。