HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

HISTRIP MAGAZINE icon HISTRIP MAGAZINE

旧筑波鉄道跡のサイクリングロードで有形文化財の眠る真壁について学びの旅に出よう

  •  

     

    茨城県の里蔵都(リゾート)と名付けられた桜川市。
    筑波鉄道の通っていたりんりんロードは車窓風景だった田園と山々の美しい景観が楽しめます。
    真壁伝承館と真壁の町並み案内所である旧真壁郵便局を訪れれば、桜川市の歴史が丸分かりです。
    時代の風を感じ、頭と体で桜川市の歴史を学ぶ旅に出かけましょう。

     

     

    旧筑波線の鉄道敷りんりんロード 美しい田園の道を自転車で巡る旅

     

     

     

    ]JR岩瀬駅から徒歩約2分のところに高砂旅館レンタサイクル貸出施設があります。
    写真<01_alt:JR岩瀬駅>
    写真<02_alt:高砂旅館>  
    利用日の三日前までに予約をし、当日は署名と利用料を払うだけの簡単な手続きで、すぐにサイクリングをスタートできます。

     

     

    写真<03_alt:プラットフォーム跡>
    つくばりんりんロードはもともと関東鉄道筑波線が走っていたところで、1987年(昭和62年)に廃線となり、
    その廃線跡地を活用し、サイクリングロードが整備されました。
    岩瀬駅近くの岩瀬休憩所から早速サイクリングスタートです。

     

     

     

    写真<04_alt:岩瀬休憩所>

     

     

     

    岩瀬(いわせ)休憩所~雨引(あまびき)休憩所~真壁(まかべ)休憩所を通るルートで、真壁町を目指します。
    所要時間は岩瀬〜雨引(4.6km)が約30分。雨引〜真壁(5.3km)が約30分。計約1時間の旅です。
    スタート前にしっかり水分補給をして、いざりんりんロードへ出発します!

     

     

     

    写真<05_alt:りんりんロード絵>

     

     

     

    道のデザインがカラフルでわくわくしながら漕ぎ出すと、少し開けた場所に出ました。

     

     

    写真<06_alt:そばの畑>

     

     

     

    写真<07_alt:田園風景と稲穂>
    そこは一面の田園風景が広がり、金色の蕎麦の花畑や稲穂の中を走ると気分は爽快です!

     

     

     

    写真<08_alt:田園風景のコントラスト>
    途中ですれ違うロードバイク仲間と交わす挨拶は気持ちの良いさわやかな気分にさせてくれます。

     

     

    写真<09_alt:田園風景と走りやすい道> 

     

     

    写真<10_alt:雨引休憩所>
    アップダウンが少なく、走りやすい道なので、景色を眺めているとすぐに雨引休憩所に到着しました。

     

     

    写真<11_alt:雨引休憩所看板>
    プラットフォームの面影が残された休憩所には真壁休憩所まであと5.3kmの看板が立てられていました。
    真壁休憩所に向かう途中も美しい山々と田園のコントラストが心と体を和ませくれます。

     

     

     

    写真<12_alt:真壁休憩所までの景色>

     

     

     

    写真<13_alt:真壁休憩所>
    真壁休憩所には、茨城の名所が紹介された看板と共に真壁の温かい空気が出迎えてくれます。

     

     

    所在地 : 茨城県桜川市岩瀬174

     

     

     

    県指定文化財のある真壁伝承館で江戸時代の真壁陣屋の地を踏みしめる

    真壁高上町駐車場より徒歩約4分。
    真壁に来たらまず真壁の歴史について学べる真壁伝承館を訪れてみましょう。
    真壁の町並みには無い、新しい大きな建物が真壁伝承館です。

     

     

    写真<14_alt:真壁伝承館>
    県指定文化財である「紙本著色伝真壁道無像」も展示されている歴史資料館です。
    歴史資料館の向かいにある本館には様々なパンフレットが置いてありました。
    桜川市のお勧めスポットの詳細を知り、パンフレットを手に旅に出れます。

     

     

     

    写真<15_alt:ミニチュア>
    ここの歴史資料館で桜川市全体の歴史や、真壁が辿ってきた道のりを
    展示資料や町のミニチュアレプリカから学ぶことができます。
    この地で見つかった出土品の展示もされています。

     

     

    写真<16_alt:伝承館出土品>
    資料館の中には展示室が全部で3つありました。
    丁寧に読み進めると時間を要しますが、WEB上では出てこない情報ばかりなので、是非訪れる際にはゆっくりと時間をとって桜川市について学んでみてはいかがでしょう。

     

     

    写真<17_alt:伝承館資料>
    この真壁伝承館の建つ場所は、もともと真壁町役場があった所で、行政の中心地でした。
    真壁伝承館建設の際に真壁陣屋跡の発掘調査が実施され、発掘調査の成果を活かした遺跡復元や遺構表示などがあります。

     

     

     

    写真<18_alt:alt伝承館陣屋>
    敷地内には堀や池の跡が確認でき、近世陣屋堀と中世遺構の近くのウッドデッキでは町の人が休憩スペースとして利用していました。
    桜川市真壁の町歩きをより一層楽しむためのファーストステップとして、桜川市内の明治時代以降の古写真や、地域を豊かにする原動力となった今は名もない人々の歴史など、ここでしか知り得ない貴重な情報を手に入れに訪れてはいかがでしょう。

     

     

    所在地 : 茨城県桜川市真壁町真壁198

     

     

     

    登録有形文化財 城下町の中に建つ唯一の昭和近代建築 旧真壁郵便局

    真壁高上町駐車場より徒歩約2分。 真壁のランドマークとして親しまれてきた近代建築、旧真壁郵便局があります。

     

     

    写真<19_alt:旧真壁郵便局>

     

    写真<20_alt:郵便ポスト>
    真壁中心部の木造の洋風建築は郵便局だった面影が残っており、入り口に足を踏み入れると一瞬で昭和の世界に誘い込まれます。

     

     

    写真<21_alt:郵便局窓口>
    1927年(昭和2年)に第五十銀行真壁支店として建てられ、1956年(昭和31年)から1986年(昭和61年)まで真壁郵便局として利用されました。

     

     

    写真<22_alt:案内板アップ>

     

     

    現在は街並み散策案内所として多くの名所のパンフレットや街のニュース記事を読むことができます。

     

     

     

    写真<23_alt:局街並み案内>
    写真<24_alt:郵便局展示>
    1階も2階も自由に出入りでき、内部の構造や外観の意匠には、「疑洋風建築」と言われる、地方都市の昭和初期の建築の特徴が見られます。
    洋風とも和風とも違う、西洋建築に由来する、機能的で合理的な建築です。

     

     

    写真<25_alt:郵便局2階>
    近代建築がほとんど残されていない真壁では貴重な遺構とされています。
    2011年(平成23年)の東日本大震災で被害を受けたものの、復旧工事によってほぼ創建時と変わらない外観を見ることができました。

     

     

     

    写真<26_alt:郵便局外観>
    外壁の色は意図的に色を変えて修復されており、修復部分と原型部分の違いに震災の傷跡を感じました。

    所在地 : 茨城県桜川市真壁町大字真壁297

     

     

     

    学びの歴史旅はいかがでしょうか。
    りんりんロードのあの絶景はそこに線路が通っていたからあるもので、
    真壁伝承館は真壁陣屋が発掘された地に建った桜川市の歴史を学べる代表的な名所でした。
    旧真壁郵便局では建築様式の歴史感じる事ができます。
    たくさん学べば学ぶほど楽しさ倍増です。桜川市を歴史旅する際には欠かせない名所を訪れてみてください。