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第四番札所 黒巌山 遍照院【大日寺】四国八十八箇所霊場を徹底解説

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    高野山や東寺を賜ったことで有名な空海。出身は讃岐(現在の香川県善通寺市)とされ、四国の各地で修行を行いました。
    その御跡である四国八十八箇所霊場のひとつ、徳島県板野郡板野町にある四国八十八ヶ所霊場4番札所「(だいにちじ)」。三方を山に囲まれた威厳のある土地に佇む大日寺を訪問します。

     

     

     

    「黒谷寺」とも呼ばれていた大日寺の由来とは?建立された理由や歴史

     

     

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    駐車場に車を停めてまず見えるのは2階建てで、朱塗りの美しい山門。
    ちなみに1階部分は角柱で、2階部分は円柱の鐘楼という珍しい造りでした。

     

     

    大日寺ですが、どのようにこの場所に建てられたのでしょうか。

     

     

     

    空海が42歳の弘仁6年(816年)、この地で修行中大日如来へ信心が神仏に通じ感得しました。
    空海は仏像を刻むのに、一刀を入れるごとに三度礼拝するという一刀三礼で大日如来像を彫造、これを本尊としてこの寺を創建することになりました。

     

     

     

    寺号を本尊にちなんで「」と命名。さらに山号の「黒巌山」は、境内が三方を山に隔てられており、この地は「黒谷」と称されたのが由来といわれていたことや、地元では「黒谷寺」とも呼ばれていたということが由来するそうです。

     

     

    このお寺は手水鉢が特徴的です。
    以前は蛤水といって白濁した水が湧き出てその水を飲むと胃腸に良いとされていましたが、現在は上水が引かれています。
    池の向こう側には弁天さまがいらっしゃいました。

     

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    本殿は非常に古く、立派でした。
    大日如来が本尊ということですが、密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します。また、すべての命あるものは大日如来から生まれたとされ
    ているそうです。

     

     

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    さてご本尊の大日如来(金剛界)にご挨拶を済ませた後は、境内を散策してみます。

     

     

     

    ここが見どころ!大阪の信者から奉納された西国33か所の木造観音像

     

     

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    本堂と大師堂をつないでいる回廊に西国33ヶ所の木造観音像が安置されています。
    ※西国33か所とは、近畿2府4県と岐阜県に点在する33か所の観音信仰の霊場の総称のことをいいます。
    お参りすると現世の悪業が消え、極楽往生できるといわれ、四国霊場よりも古い日本最古の霊場。
    この回廊を「南無観世音菩薩(なむかんぜおんぼさつ)」と唱えながら歩くことによって、西国霊場をお参りするのと同じ功徳があると言われます。
    江戸時代中期の(1764年~1772年)に大阪の信者さんにより奉納されたもので、どれも素晴らしい木造の観音像が並びます。

     

     

     

     

     

     

     

    ご詠歌:ながむれば 月白妙の 夜半なれや ただ黒谷に すみぞめの袖

     

     

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    最後に、大日寺の御詠歌(ごえいか)をご紹介します。

     

     

    -眺むれば 月白妙の 夜半なれや ただ黒谷に すみぞめの袖-

     

     

     

    この御詠歌はこの黒谷の地から見える景色のことをうたっています。
    白妙とは美しい白い色のこと。
    すみぞめの袖とは、墨染めの袖と変換でき、僧衣や喪服のことをいいます。

     

     

     

    多くの住職や僧たちがこの場所を紡ぎ守ってきたということを感じる歌でした。

     

     

     

    、大日寺をご紹介しましたいかがでしたか。
    大日寺の周囲には他にも5番札所や3番札所へのアクセスが簡単!ぜひ一緒に回って違いを感じてください。
    弘法大師空海を感じるお遍路旅、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。