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古都京都の中心地にある京都御所でまったり京都観光を

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    2016年から通年の一般公開がはじまり、より多くの方々が訪れるようになった京都御所。
    今回は京都観光の名所「京都御所」の背景や見どころ、注意点などを徹底解説!
    行く前に読めば御所でまったりとした時間が過ごせること間違いなしです。

     

    京都御所ってどんな場所? 約1200年にもおよぶ御所の歴史とは

    紫宸殿前の南庭

    京都市営地下鉄丸太町駅1番出口から地上に出ると、目の前に塀と木々に囲まれた京都御苑が見えます。
    京都御苑は国民公園として広く開かれており、散歩やジョギングをする人もいます。
    そんな京都御苑の北側に位置するのが「京都御所」です。

     

     

    京都御所の歴史は約1200年前の平安京遷都にさかのぼります。
    794年桓武天皇の頃、天皇が住まわれる内裏は今の京都御所から西に約2kmのところにありました。
    まだ防火設備が整えられていなかったこともあり、内裏は度々火災に見舞われて焼失します。
    火災が起きた際に、主に摂関家の邸宅を一時的に内裏の役割を担う里内裏としていました。
    その一つが京都御所の前身である藤原邦綱の邸宅「東洞院土御門殿」です。
    もともとは皇居ではなかった、というのは驚きですね。

     

     

    1331年光厳天皇が東洞院土御門殿で即位された際に「御所」とされました。
    南朝北朝と天皇家が分かれていたことから、実質的には北朝の皇居として使用されます。
    正式に天皇の皇居となったのは、南北朝合一が実現した1392年。
    それから約500年の間、京都御所は皇居となりました。

     

     

    豊臣秀吉や徳川家の時代には、御所周辺は宮家や公家の屋敷が140以上集められて公家町が形成されていました。
    1869年明治天皇の東京遷幸が行われると、宮家や公家も東京へと移住したため公家町は急速に荒廃。
    1877年に京都にいらっしゃった明治天皇は、御所周辺の荒廃した姿に深く哀しまれ、御所の保存と旧観を維持するよう仰せになりました。
    その後御所の修繕や御苑の整備が行われて、現在の美しい姿を取り戻したのでした。

     

     

    京都御所を参観する前に~注意すべき3つのポイント~

     

     

     

     

    約1200年もの歴史がある京都御所。
    2016年まで春と秋の特別公開と事前申し込みによる公開のみでしたが、現在は通年公開されています。
    参観ルートが決められているので、はじめての方でもどこから見るか悩むことなく安心です。

     

    ところが入る前に3つの落とし穴があるんです。

     

    1つ目は御苑の入口。京都御所は東西約700m・南北1300mにもおよぶ京都御苑の北に位置します。京都御苑の入口は14箇所、入口によっては御所からかなり離れているので迷ってしまうことも。
    オススメは御所の入口から一番近い「中立売御門」です。
    烏丸通に面した門で、向かいには京都府立府民ホールが見えます。電車をご利用の方は京都市営地下鉄今出川駅で下車、「3番出口」から地上へ。3番出口にはエレベーターも設置されています。地上に出ると、すぐ目の前に木々が生い茂る御所が見えます。
    信号を渡ってそのまま直進すること徒歩約5分で「中立売御門」に着きますよ。
    直進している途中に1箇所門があるので間違えないようにしてくださいね。
    ちなみに中立売御門から入って左手の「清所門」が御所の入口です。

     

     

    2つ目は御所の壁。京都御所の壁際には赤外線のセンサーがついています。
    壁に近づけば、想像以上のブザー音と注意喚起のアナウンスが流れる仕組みです。外壁に触れようと近づかないように気を付けましょう。

     

     

    3つ目は手荷物。遠方から観光に来られた方に多い手荷物がスーツケース。大きな手荷物は持ち込めませんので、ホテルや駅にあるコインロッカーに預けておきましょう。

     

     

    以上3つの点には注意して、ゆっくり御所観光を楽しんでくださいね。

     

     

    約1200年の歴史を持つ京都御所。
    深く歴史を知れば実際に目にした時の感動は一段とすばらしいものになります。
    京都御所を楽しんだ後は、京都御苑の自然に癒されるのもオススメですよ。

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