HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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日本で一番宇宙を感じられる場所鞍馬寺に託された日本の心仏教の真意

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    パワースポットとしても名を馳せている京の奥座敷、鞍馬(くらま)。
    650万年前に魔王が降臨したという神秘的な逸話、京都三大火祭りである由岐神社の「鞍馬の火祭」。
    そして何より、60年に一度だけ公開される鞍馬寺の三尊天など魅力が詰まっています。
    なぜ60年に一回なのでしょう。理由と魅力に迫ります。

     

     

     

    鞍馬の歴史文化物語発祥の地 鞍馬寺の起源と鞍馬の繁栄の結びとは

     

     

    京阪出町柳(でまちやなぎ)駅で叡山電鉄へ乗り換えて約30分。

     

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    駅から歩いて数分、絵にかいたような伝統的な日本家屋が建ち並ぶきれいな通りにたどり着きます。鞍馬街道です。
    その美しき鞍馬街道に面したところに鞍馬寺はあります。

     

     

     

    <02_kurama鞍馬寺山門>

     

     
    鑑真の弟子鑑禎が、正月4日寅の夜の夢告と白馬の導きで鞍馬山に登山。
    鬼女に襲われたところを毘沙門天に助けられ、毘沙門天を祀る草庵を結んだことに始まるとされています。

    その後鞍馬寺の名が全国に広がる中で、門前町として栄えました。
    その過程として丹波へと続く鞍馬街道が派生し物流の中核地としても繁栄をみせていきました。

     

     

    <03_kurama鞍馬街道>

     

     
    その恩恵もあってか木の芽煮などを商う伝統的商家が現在でも営まれており、町並みは鞍馬街道として今も楽しむことができます。
    鞍馬寺ないでもいたるところに使われている鞍馬の赤石も鞍馬街道で見ることができます。

     

     

    <04_kurama鞍馬の赤石>

     
    その全ての勃興は鞍馬寺に起因しています。
    このように鞍馬寺の勃興は鞍馬という土地の繁栄そのものといっても過言ではないでしょう。

     

     

     

    <05_kurama鞍馬寺内での鞍馬の赤石>

     

     

     

    愛 光 力 日本で一番宇宙を感じられる場所 鞍馬寺本殿金堂へ

     

     

     

    受付で参拝料300円を入り木々が生い茂る中を進んでいきます。

     

     

    <06_kurama鞍馬寺参道>
    訪れる前日が台風でしたので道があれていいると思ったのですが、鞍馬寺関係者の方々により整備されており安心して愉しむことができました。
    進んでいく過程には、 京都三大火祭りである鞍馬の火祭が行われる””鞍馬の鎮守社””(ゆきじんじゃ)や、

     

     

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    本殿金堂のその奥には鞍馬山で修業を積んだ義経の逸話のある””背くらべ石””などを見ることができます。
    そして、山道の頂に立つことで、鞍馬寺本殿金堂を拝むことができます。

     

     

    <08_kurama鞍馬寺本殿>

     
    本殿の目の前の石畳は金剛床といわれ、そこから宇宙のエネルギーが出ているとされています。

     

     

    <09_kurama金剛床>

     

     
    また本尊の左右には狛犬ではなく、阿吽の虎が、本尊毘沙門天の使いの神獣であります。’あ’ から ’ん’までで、宇宙のすべてを象徴しています。
    本殿の中には宇宙の大霊、尊天の働きを象徴する千手観音像と語法魔王尊が毘沙門天王と共に泰安されております。
    それぞれが愛、光、力をつかさどる、月の精霊 太陽の精霊 大地の精霊の三位一体としてすべての生命の生かし存在させる宇宙エネルギーの源であると、鞍馬寺の方は仰られておりました。
    鞍馬寺から得られるのは尊天からの宇宙エネルギーでした。

     

     

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    所在地 : 由岐神社 〒601-1111 京都府京都市左京区鞍馬本町1073番地

     

     

     

     

     

    60年間秘蔵されている尊天 鞍馬寺とそして日本の心仏教の真意

     

     
    こちらの尊天。60年に1度しか公開されておりません。
    前回の公開は1986年でしたので、次の公開は2046年とのことです。
    そのような歴史的、神秘的価値を持つ尊天をなぜ公開しておかないのでしょうか。
    起伏の激しい山道の頂上にあるありがたい尊天。 道中にはその愛、光、力を象徴する像があるほど、その神秘的価値が伺えます。

     

     

    <11_kurama像> 

     

     

     
    直に見ることで得られる力はより一層大きいのではないでしょうか。そう思い、その意図をお聞きしてきました。

     

     

     

    <12_kurama山道>

     

     

     

     

    鞍馬寺の方によれば「鞍馬寺をパワースポットともてはやし、にぎわってくれている状況を非常に嬉しくも思う。
    ただ、鞍馬寺から得たパワーは元来自分たちの中に眠っているものなのです。

     

     

     

    <13_kurama鞍馬寺 本殿>

     

     
    例えば日々の暮らしの中の嫉み僻みがあったとして、鞍馬寺から得た力をそれを乗り越える、押さえ込めるきっかけにしてほしい。
    心のよりどころとして支えることで、人々の成長の足がかりとなりたい。来る2046年、
    尊天様に会うときまでに皆様が自分自身の中にある”珠”を磨いていく。60年後の宗教に対する世論、価値観はわからない。
    でも皆様の自分自身の中に珠があるのは変わらない。あくまでも像は二の次。皆様の気づきのきっかけとして次の公開に向けていきたい。」と仰られていました。

    訪れる際、私にとっては観光地でしかなかった鞍馬寺ですが、この地の人々にお話を聞く中で触れたこの鞍馬にかける思いや、そう思うに至るまでに紡がれてきた歴史的背景を踏まえ、いざ私はもう一度仁王門を見てみました。
    すると、まったく違ったものに見えました。それはまるで大切な伝えていかれるべき文化の温床のように見えました。ぜひ、皆様にこの地に足を運んでいただき、そしてその思いに触れていただきたく思います。

     

     

     

    <14_kurama鞍馬寺別館>

     

     

     

    所在地: 鞍馬寺 〒601-1111 京都府京都市左京区鞍馬本町1074番地
    http://www.kuramadera.or.jp/

     

     

     
    近年パワースポットとして賑わいを見せている鞍馬寺。
    その裏には心を満たす自然、自分自身と相対するきっかけ、そしてこの鞍馬の地の人々の途方もない思いが隠されていました。
    鞍馬寺の歴史とともにその思いに触れ、自分自身と,自分自身の中にある珠とむきあってみてはいかがですか?