HISTRIP(ヒストリップ)|歴史的建造物に泊まろう

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鞍馬寺と貴船神社だけでない町に広がる魅力あふれる鞍馬貴船地区

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    京都府にあり人々が踏みしめてきた鞍馬(くらま)の名を冠し、人々の生活を支え鯖街道の1つでもある鞍馬街道の中心地、鞍馬町。
    貴船(きふね)神社を中心に京都の奥座敷と呼ばれ人々を引き付ける自然豊かな貴船町。
    そんな深い物語が生きる町を歩けば見えてくる歴史が息づく地を旅します。

     

     

    鞍馬と貴船の町はどのように形作られそして栄えていったのかを知る

    鞍馬町と貴船町は京都市左京区に位置し叡山鉄道の鞍馬駅と貴船口駅が最寄りです。

     

     

     

    <01_鞍馬看板>
    鞍馬の町は京都に通じる主要街道として、鞍馬寺の門前町として、平安京への炭や薪の供給地としての発展をしました。
    鞍馬街道は京都に至る京都七口の1つに至る主要街道であり、鯖街道の1つでもありました。
    有名な鯖街道は滋賀県を通る若狭街道ですが、鞍馬街道は若狭から京都までの最短ルートであったためよく使われました。
    しかし、そのルートは、3つの峠を越えねばならず、道中1泊する必要があり、それが鞍馬の町でした。
    また、鞍馬寺への参拝者のための宿泊も必要であったことから鞍馬の町の建物は宿としての機能を持っていました。

     

     

    02_kurama-1
    さらには電気の普及までの 主要産業として、鞍馬は周囲の豊富な森林と平安京近郊であることから炭や薪の供給地としての役割を担っていました。

     

     

    <03_kurama山林>

     
    貴船の町も主に貴船神社の門前町として発展しました。
    格式高い貴船神社には平安の頃より多くの人が参拝に参り、現在は京都の奥座敷として涼や癒し、料理などを 求め人が訪れるようになりました。

     

     

     

    <04_kurama川床>
    そして両地域とも叡山鉄道が敷かれたことによって一層の発展となりました。

     

     

     

    <05_kurama鞍馬駅>
    時代と共に変わるもの、変わらないものを感じられる場所を歩いてみてください。

     

     

    鞍馬寺の門前町を貫き若狭と京都を結んだ鯖街道の1つ鞍馬街道を歩く

    鞍馬駅を降りれば有名な天狗のお面が出迎えてくれます。

     

     

    <06_kurama天狗面>
    この向いには鞍馬温泉に行く無料送迎バスの停留所があります。またほんの少し道を行けば鞍馬街道に出ます。

     

     

     

    <07_kurama山門前街並み>
    道の左右にはお土産屋や食事処、和菓子店の多門堂、などがあり正面には1911年に再建された鞍馬寺の仁王門が建っています。

     

     

    <08_kurama山門>
    このまま鞍馬街道を進めば街道沿いに古い建物が混在する落ち着きのある町に入っていきます。

     

     

    <09_kurama街並み>

     

     

     

    <10_kurama鞍馬石>
    道中には庭園に人気のある加茂七石の1つである鞍馬石を加工している場所などがあります。
    鞍馬石は削りたては白いのですが、外に置いとくことで赤色となります。
    さらに駅から歩いて15分程度の場所に重要文化財に指定されている滝澤家住宅があります。
    この建物は京町屋の中でもひときわ古く1760年に建てられた建物であり、建築年代が明らかであり、数少ない京町屋として現存していることから重要文化財に指定されています。

     

     

    <11_kurama滝沢邸>
    滝沢の隣にある「くらま辻井」は鞍馬の特産である木の芽煮のお店があります。

     

     

    <12_kuramaくらま辻井>

     

     
    さらに進めばくらま温泉に到着します。露天風呂からは桜、新緑、紅葉、雪景色と四季折々の景色を楽しめます。 登山の疲れを癒すのによい場所となっています。

     

     

    <13_kurama鞍馬温泉>
    鞍馬の町は一本道で歩いていくことができ、時間も約20、30分程度なので気軽に街歩きができ気軽に散策できました。
    商人が若狭から3つの峠を越え休んだ場所で時代を越えてゆっくりと休息をとってみてください。
    滝澤家住宅 所在地 :京都市左京区鞍馬本町445

    くらま辻井 所在地 :京都市左京区鞍馬本町447

    くらま温泉 :京都市左京区鞍馬本町520
    くらま温泉公式HP : http://www.kurama-onsen.co.jp/

     

     

    貴船神社と共にあり続け愛されてきた京都の奥座敷貴船の町を歩く

    叡山鉄道貴船口を出れば貴船につながる1本道があます。
    ここからは歩きで20分から30分、バスで10分程度です。
    バスでも、町に入る前にバス停があるので町の散策をすることができます。
    貴船神社に近づくにつれて店や建物は増えていきます。道の横には清流貴船川が流れており、川のせせらぎを聞きながら散策ができますね。

     

     

     

    <14_kurama貴船川>
    夏季には川床が開かれており、川には川床が続き、多くのひとが賑わっています。

     

     

    <15_kurama川床並び>
    そこから少し進むと、貴船神社の鳥居と灯篭が見えます。ここからが貴船神社本殿です。
    本殿では他に社務所があるため御朱印をいただいたり、おみくじを引くことができます。

     

     

    <16_kurama鳥居と灯篭>

     
    本殿を参拝した後は町に戻り、上流にある貴船神社結社を経て奥宮を目指すこととなります。
    町は参拝者や食事を楽しむ旅人で非常に賑わっています。
    結社を超えたあたりから食事処やお店は数店となりますが、木々の緑が深まり一層自然豊かな落ち着いた景色へと変わります。
    また、結社の先には巨木「相生の杉」が出できます。

     

     

    <17_kurama相性の杉>
    さらに和泉式部が夫との関係に悩んだ時に蛍を見た場所として歌に出てくる思ひ川もここにあります。

     

     

     

    <18_kurama思ひ川>

     

     
    その先には数人が腕を回さなければならない程の杉が並ぶ大杉並木となります。

     

     

     

    <19_kurama:alt杉並木>
    この大杉並木を超えた先が貴船神社奥宮となります。

     

     

    <20_kurama奥宮>

     
    散策したのが夏でしたが町全体が涼しく快適でした。
    京都の奥座敷で最高の時を過ごしてください。

     

     

     

    貴船神社 所在地 :    都府京都市左京区鞍馬貴船町180
    貴船神社公式HP : http://kifunejinja.jp/
    山間部の鞍馬・貴船と歴史ある町とその発展を支えてきた鞍馬街道。
    昔の人々が歩んできた貴船の道や鯖街道の1つである鞍馬街道を歩き。
    落ち着いた街並み残る鞍馬と自然に包まれた貴船の町をぜひ心行くままに散策してみてください。

     

     

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