400年前にタイムスリップ?今なお残る城下町を観光できる丹波篠山

丹波篠山は兵庫県中東部にある歴史ある場所です。昔は西日本から京都に行くためには必ず通らなければならない交通の要でした。その街道は400年前のままの姿で保存されています。ここでは、丹波篠山の魅力と、その周辺エリアの観光スポットやお宿について紹介します。

【今も日本の文化や伝統を伝承する丹波篠山の魅力】

日本遺産は、地域全体に残る遺産を活用して発信し、観光などで地域を活性化することを目的として指定されます。

丹波篠山は日本最初の日本遺産に認定された街です。認定されたのは街並みだけではありません。建物や文化などを含めた街全体です。

そんな丹波篠山の一番の魅力は400年を経ても今なお残る城下町のたたずまいです。武家屋敷や商家をはじめ農村の集落にいたるまで歴史ある雰囲気がそのまま残っています。街の中心である篠山城趾から見る景色の中に高いビルが一つもないほど古くからのたたずまいが残っているのです。


日本六古窯のひとつ丹波焼で有名な今田町も丹波篠山にあります。今田町は丹波焼だけではなく、立杭地区にある自然の広葉樹林の新緑と紅葉が見事です。この地域には古民家を利用した人気グルメもあります。日本遺産として文化面で認定されたのが篠山地区の盆踊りで歌われるデカンショ節です。江戸時代から農村で歌い続けられてきた歌だと言われています。

【丹波篠山の歴史をたどる観光スポット】

# 篠山城趾


篠山城は築城の名人と言われた藤堂高虎が携わった城です。その目的は大阪城の包囲でした。実戦を重視した城として天守閣はありませんが、造りの見事さは一見の価値があります。

ここは、約1,000本のソメイヨシノが植えられた県内屈指の桜の名所で、日本の桜名所100選のひとつです。篠山城趾の真ん中には大書院があります。大書院の特徴は京都の二条城二の丸御殿に似た外観と金色の内装です。



# 武家屋敷群


屋敷群の中の一つが「武家屋敷安間家資料館」として開放されています。この地域は写真撮影スポットとして人気があります。


# 青山歴史村と丹波篠山デカンショ館


青山歴史村は地域の歴史をたどることのできる歴史博物館です。ここは藩主であった青山家の別荘でした。全国的に珍しい漢学書関係の版木など、江戸時代関係の資料を展示しています。「丹波篠山デカンショ館」が併設されていて日本遺産に認定された背景を年間を通して見ることのできる場所です。


# 河原町妻入商家群


江戸時代から続く伝統的な商店街が約500メートルにわたって残る場所です。丹波篠山市は歴史的景観を保護していて、白壁の商家や木造の古民家が昔ながらの景観を保っています。建物をそのまま活用して、趣向を凝らしたアクセサリーや雑貨などを取扱う店、洒落たカフェなどがある見逃せない場所です。

【丹波篠山の歴史をたどるにふさわしい宿】

400年の歴史をたどった観光の後には、それにふさわしい宿で情緒を味わいたいものです。城下町の建物をそのまま活かした篠山城下町ホテルNIPPONIA、丹波篠山から車でわずか1時間の天空の城がある竹田城下のホテルENを紹介します。



# 篠山城下町ホテルNIPPONIA


城下町の中に点在する歴史的建造物の趣をそのままリノベーションした新しいタイプのホテルです。元銀行経営者の邸宅、江戸末期に建てられた長屋など丹波篠山の歴史を伝える貴重な建物がそのまま客室になっています。

丹波篠山は黒大豆、丹波栗、松茸や山芋などの食の宝庫です。NIPPONIAには、その地元食材を活かしたフレンチを味わえるレストランがあります。宿泊しない場合も、レストランとしておすすめです。



# 竹田城 城下町ホテルEN

天空の城として有名な竹田城。その城下町にあった酒造場をリノベートしたホテルがENです。旧木村酒造は城下町の中でも広大な敷地を保有していました。

その地積をフル活用して、ホテル、レストラン、カフェにするとともに複合商業施設を併設したのです。宿泊客は昔ながらの生活に触れられます。宿泊しない場合もレストランで地産地消のフレンチやカフェを楽しめるのが魅力です。

【HISTRIP編集部より】

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