長野県千曲市の歴史を森将軍塚古墳と豊姫が愛した「杏」で感じよう
長野県は多くの山に囲まれていますが、千曲市は中でも特に山のふもとに面している地域です。
そのため1年を通じて、山に映える景色を楽しむことができ、その豊富な恩恵にあずかることができます。
1年中、いつ来てもその時々の旬を楽しむことができる、千曲市に遊びに来てみてはいかがですか?
この記事の目次
長野の歴史の結晶 千曲市の森将軍塚古墳館と県立歴史記念館の学び方
森将軍塚の歴史や詳細を知るには、森将軍塚古墳館と県立歴史記念館をおすすめします。
東日本最大となる森将軍塚古墳からは、大和政権とのつながりを示す宝物や、当時は盛んに作られていた埴輪のレプリカ、また海との交流が無い長野県で、唯一中国との絆を示す三角縁神獣鏡の欠片などが出土しています。
こうした宝物を一挙に見ることができるのが、森将軍塚古墳館です。
また、歴史記念館内には、国定重要文化財や、当時の人々の生活様式を忠実に再現した部屋や、古墳の内部(竪穴式石室)を復元した部屋などがあり、その長きにわたる歴史の断片に触れることができます。
当時の人々もまた、現在の我々と同じように、家族を守るために、当時の社会の中で奮闘し、知恵を絞っていたことに感慨を覚えます。
長野県千曲市「森将軍塚歴史公園」で歴史感じるハイキングのすすめ
森将軍塚歴史公園では、古代の住居である「竪穴式住居」や、ネズミなどから作物を守るための「高床倉庫」などが復元されています。
それらは私たちに過去の生活様式を伝えてくれますが、地元の人にとっては、お散歩や、ハイキングコースとしての方がなじみがあります。
天気のいい日は、老若男女多くの地元民が、子供のお散歩や、運動不足解消のウォーキングのために訪れ、歩くことで、自然や歴史と触れ合っています。
また歴史公園から、森将軍塚古墳の頂上へと続くハイキングコースもまたちょうど良い散歩道として親しまれています。
たかがお散歩かもしれませんが、長野県は日本一の長寿県、そういった毎日歩きやすい環境があることが大切なのかもしれません。
あなたが、もし歴史公園を訪れたら、もし訪れた日が晴れだったら、もし訪れた日に10分の時間があったら、ぜひ歩いてみてください。
信州そば処「一松亭」 水と水車が目印のお店でおそばを食べてみて!
長野県は言わずと知れた、そばの名所です。その理由はずばり、自然が豊富で水がきれいだからです!
お蕎麦をゆでるためには、当然お水が命です。長野県は山が多いため、そこからの湧水や、雪解け水が豊富で、そばをおいしく茹でるためには最適な環境でした。
そんな長野県のなかでも、おいしいそばを提供してくれているのが「信州 そば処 一松亭」です。
大きな水車と一松亭の大きな看板が目印のこのお店には、信州そばと、それぞれの季節に合わせた天ぷらを使ったメニューがあり、多くのそば通の下をうならせています。
また立地もインターの近くにあるため、高速から降りてきて、あるいはこれから高速に乗る前などには最適です。
これから長野に訪れる方はぜひ、今から長野から帰られる方もぜひお越しになってみてはいかがでしょうか。
あんずの里があんずな理由?~お姫様の恋情が残した一粒の想いと種~
長野県にあんずの里があるのにはきちんとした理由があります。
伊予宇和島藩主・伊達宗利公の息女、豊姫が、代松代藩主・真田幸道公に嫁ぎに行く際、故郷を懐かしみ持ち込んだあんずの苗が長野の土地柄にあったために、多く栽培され長野でも親しまれるようになった、というのが由来です。
またあんずの種は生薬に用いられるものと、杏仁豆腐のように甘味に用いられるものに分けられ、生薬の「杏仁(あんずの種)」は咳止めとして用いられました。
その効能を評価した松代藩が、あんずの栽培を奨励したことも、長野県であんずが多く栽培されたきっかけの一つとなっています。栽培が安定してから後は、干しあんずを、江戸に献上したともいわれています。
千曲市にはショッピングモールや、レストランはありません。
そういった物では図ることのできない豊かさがあると思います。
それは、ゆったりとした時の流れだったり、雄大にそびえる山々であったり、さらにそれらより大きな空であったり、色々な形をしています。
そんな千曲市に、あなたの豊かさを探しに来てみてください。